儚きものに捧げる

真逆の世界観を持って乃木坂46を愛している人間が彼女たちに捧げるド短調な詩です。

春のメロディー

中田花奈さんに書きました。タイトルは彼女のアンダーセンター曲から取ってます。


春のメロディー


冷たい風が
長い髪を乱し
顔に容赦なく
吹きつけるのを
嫌っていた
公園の木々が
空に広げる
裸の貧しい枝
底冷えがして
白い雪が
ちらちら落ちてきて
空は灰色の雲で
覆われていた日々
あんなに春になるのを
待ちわびていたのに
ある時
光の中に
冬の終わりを予感する
この喪失感はなに?
あなたはそんなふうに
私から去って行ったのを
思い出す
去年の今頃も
そしてずっと前から
あなたはこうして
私から去って行った
残された私の気持ちなど
まるで関心ないように
君は僕のことを
忘れるだろう
近づく春の
優しい足音とともに
僕の存在は次第に
希薄になっていく
君はもう僕の顔を
本当は見ていない
私はあなたのことを
愛していたの?
この心の欠けた感じは
私には決して
満たされることは
ないもののように思える
君は僕を忘れていく
少しずつ
そして完全に
忘れたことさえも忘れて
でも僕は
再びやって来るだろう
長い情熱的な
君の夏が終わり
色づいた木々の葉を
散らす
最初の冷たい風となって
君の心に
嫌悪と深く秘められた
愛を
また見つけ出すために
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