poetry nogizaka in starkly minor

真逆の世界観を持って乃木坂46を愛している人間が彼女たちに捧げるド短調な詩です。

私の耳で聴こえない雷鳴が鳴っていたあの夏の午後

深川麻衣さんに書きました。彼女はメンバーから聖母と呼ばれていました。


ある愛の詩


夜、稲妻が閃くと
驚くほど明るい
青空が見えることがある
そんなふうに
私の恋は
終わって始まった

あなたは
いつ私の前に
現れたのだろう
空は明るいのに
急に滝のように
降ってきた雨に
傘も持たない私が
雨宿りする場所もなく
名前も知らない
白い花の前で
立ちつくしていた時
あなたもそこにいた
のではなかったか
私の耳で聴こえない
雷鳴が鳴っていた
あの夏の午後

昨日の記憶はない
何も覚えてはいない
でもどこか
懐かしく
記憶のない現在に
あなたはいる
あなたはどこから
来たのか
何故
私の前にいるのか
答えはない
答えは
一瞬の青空と共に
あの時消えてしまった
のかもしれない
聴こえない雷鳴のように
私の耳でずっと鳴って
いるのかもしれない
そして
あなたはいる
私の前に
過去もなく
現在もなく
未来もなく
私の前に
あなたの微笑みだけが
あの時
辛抱強く
雨に打たれていた
fragileで
それでいて
どこかたくましい
あの白い花のように
在る

ここから
どこへ行けばいいのか
どうすればいいのか
あなたは何も語らない
ただどこか遠くを見て
微笑むだけ
私はわからない
私には何もわからない
ただ
あなたがするように
どこか遠くを見てみる
それはあの日
稲妻と同時に閃いて
消えた天上の空の
ことなのかもしれない

そう
私の過去も現在も未来も
全ては
終わって始まった
あの日
あの白昼の
光る稲妻に一瞬見えない
夜のかいま見えた
あの時

そして今
私はあなたを深く
愛していることを
知る
.