poetry nogizaka in starkly minor

真逆の世界観を持って乃木坂46を愛している人間が彼女たちに捧げるド短調な詩です。

曇り空の下を曇り空が流れる

堀未央奈さんに捧げます。あるフランスの画家の絵を詩にしたものです。分かりますか?


わたしは待っている
林の中の
灰色の空を映す
水が流れる川の堤で
あなたを

わたしは静かに
あなたを待っている
曇り空の下を
曇り空が流れる
川の堤で

木の幹が
空と水へ向かって
別れていく
川の堤で
わたしは待っている
静かに読書でも
するかのように

お伽噺がお伽噺を
語り出す
川の堤で
わたしは待っている
白い服を着て
妖精のように

あなたは
やって来るのだろうか
美男だが
不実の評判のある
あなたは
菫や紫の
水の流れる
川の堤に

水に顔を
映してみる
あなたは
やって来るのだろうか
人の顔ほども
大きい葉の
生えた枝が
垂れ下がる川の堤へ

流れる水が
鏡のように
世界を映す
この川の
堤で
わたしは何を
待っている
そう
わたしは
何も待っていない

わたしはただ
待っている
ふりを
しているだけ
この灰色に陰った
空の下の
美しい景色
に描かれる
ために